教育点検システム

 本プログラム「知能情報プログラム」の教育点検システムは、プログラム内に設置されたJABEE委員会および科目間調整会議から構成され、教室会議・教員会議の下で運用されている。JABEE委員会は4つの部会から構成される。この組織に加えて、学部・全学における教育点検、学生による授業評価や外部機関による評価のための関連組織とこれらの相互関係を図1に示す。

図1 JABEE推進体制

 本プログラムの教育点検システムは、Plan-Do-Check-Act(PDCA)サイクルによる継続的な点検・改善機能と、活動状況を教員・学生・学外へ開示するReport機能とを有する。点検・改善は、図1に示すように、科目間調整会議による関連科目ごとの点検システムとJABEE委員会(部会調整会議)によるプログラム全体を対象とする点検システムとの二重の点検システムで実現される。2つのシステムは、いずれもPDCAサイクルによる点検・改善システムとなっているため、科目単位での教育改善、プログラム全体の継続的改善が可能となる。

 JABEE委員会を構成する部会の役割は、次のとおりである。

  • 教育プログラム部会:教育プログラムの設計を行う。
  • 教育システム部会:教育の実施に関わる事項を扱う。科目間調整会議による教育点検、教員によるFD活動などを推進する。
  • 評価改善部会:教育システム部会や外部組織からの意見をまとめ、点検評価し、改善策についての審議を行い、その結果を教育プログラム部会へフィードバックする。
  • 公開広報部会:JABEE委員会のさまざまな活動記録、決定事項を適切な方法で開示する。

 科目ごとの点検は、科目間調整会議を中心に行われる。科目間調整会議は、JABEE委員会の教育システム部会のもとに置かれ、関連科目単位にグループ化して開講前・閉講後点検を実施することで、授業方法や授業内容の見直しを行いながら科目ごとの教育改善を図る。教育システム部会では、科目間調整会議での検討事項のうちプログラム全体に関わる問題を吸い上げ、JABEE委員会のPDCAサイクルのなかで、プログラムやシステム全体の見直しを行う。その結果をプログラム会議に諮り承認を得る。

 以上のシステム構成により、教育とプログラム両方の継続的な点検・改善がPDCAサイクルにより並列に実施される。